【NPO愛知ネット】…防災・災害救援・社会教育・まちづくり・市民団体サポートを キーワードにして、災害時の確実な情報伝達を目的とするNPO法人。東日本大震災以降、いち早く岩手県沿岸部で継続的・総合的な支援を行う。その功績をたたえて2012年6月、岩手県より東日本大震災支援活動に対する感謝状を贈呈。
災害訓練に臨もうとした矢先に。 
昨年の3月は、たまたま宇宙航空研究開発機構 JAXA(ジャクサ)と一緒に、災害時の情報通信訓練に取り組んでいたんです。2010年に奄美大島で水害が発生しまして、離島での災害情報発信が必要とのことで・・・。全国離島協議会の会長がいる新潟の佐渡島へ訓練をしにいくことになっていました。フェリーに乗船しようとした矢先に地震があり、東北地方が大変なことになっているぞ・・・と。これは訓練をしている場合ではないということで、一旦、愛知県に引き返して準備を整えてから被災地へ乗り込みました。震災直後は、クルマが自由に通行できる状態ではなかったため、迂回を重ねながら長い時間をかけてたどりつきました。現地ではガソリンも入手できなかったため、ちゃんとたどりつくことができるだろうかという心配もありました。

被災した岩手県沿岸で、
継続的に支援活動を展開。

大船渡市の県合同庁舎、釜石市の県合同庁舎、岩手県庁を通信網でつなぐというミッションを、3月17日に行いました。また、被災直後は大船渡市役所などでインターネット回線が使えなかったために、「キク」という人工衛星を使ってインターネットを復旧する活動を行いました。そのようないくつかの要素が重なりまして、大船渡で継続的な支援活動を行うことになったのです。
いわてへのエール 第1回 | NPO愛知ネット 代表 天野武行さん