【NPO愛知ネット】…防災・災害救援・社会教育・まちづくり・市民団体サポートを キーワードにして、災害時の確実な情報伝達を目的とするNPO法人。東日本大震災以降、いち早く岩手県沿岸部で継続的・総合的な支援を行う。その功績をたたえて2012年6月、岩手県より東日本大震災支援活動に対する感謝状を贈呈。
唯一無二の、資源を活かした復興を。
支援で行っている岩手県ですが、愛知県には無い魅力がたくさんあります。まず「人」がやさしい。「食べ物」がおいしい。キレイな水がある。この環境を活かしていけば、唯一無二の日本を創ることができるのではないでしょうか。街中のテーマパークは何度か通えば飽きてしまいますが、岩手の唯一無二の自然環境や素朴な生活文化は、来るたびに感動や発見がある。これを活かした復興ができれば、震災前よりも良い岩手県になるのではないでしょうか。

地域間交流が、これからの活動の要になる。
これからも継続して岩手との地域間交流を行っていきたいと思っています。僕たちのような団体が何度も訪れるというよりは、町と町、人と人レベルでの相互交流を目指しています。ここ安城市にも七夕祭りがあるのですが、今年は大船渡の「盛の七夕」の山車をお呼びしています。そんな「七夕サミット」を通して全国の七夕のつながりで連携を深めたりとね。
 また岩手県沿岸部の「住田町」と、愛知県沿岸部の「幸田町」は、環境も文化も非常に似ているんです。万が一、東南海地震が起こった時に、今回の「住田町」の経験則が、「幸田町」でものすごく活きてくると思うんですね。ですので、似た環境にある町同士が災害協定を結び、日頃から交流を進めていくと、岩手県と愛知県がより密接な関係になっていくはずなんです。自治体とか企業とか、個人同士での地域間交流、それがこれからの要になるでしょうね。遠いといっても、飛行機で一時間ちょっとで行くことのできる場所ですから。
いわてへのエール 第1回 | NPO愛知ネット 代表 天野武行さん